tkinterで生成したアプリをexeファイルに変換する方法

tkinkerで生成したアプリを誰でも利用できるようにexeファイルに変換します。

pyinstallerのインストール

pythonのソースコードをexeファイルにするため、pyinstallerを使用します。

pyinstallerはpipコマンドでインストールできます。

$ pip install pyinstaller

exeファイルの作成

実行する際に使用するオプションは以下の通りです。

オプション名	詳細
--onefile	exeファイルのみを生成する
--name	フォルダやファイル名を変更する
-noconsole	実行時にコンソールを表示しない

テキストとScrollbarのテスト用サンプルプログラムを作成する例です。

sample_text_scrollbar.py

import tkinter as tk
from tkinter import messagebox

# ウインドウ（トップレベルTkウィジェット）を生成
root = tk.Tk()
root.geometry('300x180')
root.title('TextとScrollbarのテスト')

# Textウィジェットの生成と配置
text = tk.Text(root, width=38, height=12)
text.grid(row=0, column=0)

# 垂直方向のScrollbarウィジェットの生成と配置
scroll_v = tk.Scrollbar(root, orient=tk.VERTICAL, command=text.yview)
scroll_v.grid(row=0, column=1, sticky=tk.N+tk.S)
text["yscrollcommand"] = scroll_v.set

root.mainloop()

sample_text_scrollbar.pyをtkinter_sample.exeというファイル名で生成する例です。--onefileを指定していないと実行後に生成されるdistフォルダにexeファイル以外のファイルも生成されます。

--noconsoleを指定していないと、exe実行時にconsoleが起動します。

$ pyinstaller sample_text_scrollbar.py --name tkinter_sample.exe --onefile --noconsole

実行すると「build」フォルダと「dist」フォルダが作成されます。

exeファイルはdistフォルダ内にあります。

サイズは約9MBでした。

tkinter_sample.exeを起動させると、無事起動できました。